奈良県桜井市三輪にある大神神社は「うさぎ」で有名です。
2023年は卯年なので、卯年に「うさぎ神社」にお詣りすればいっそうの御利益があると信じて、大神神社に初詣に行ってきました。
まだ正月は一けた台の時期でもあり相当な混雑を予想していましたが、意外や意外、それなりに参拝者はいましたが駐車場にも難なく入ることが出来、途中の渋滞もなく参拝することが出来ました。
干支にちなんだ神社、愛知県には「羊(ひつじ)神社」「伊奴(いぬ)神社」があります。全国でも珍しいと思いますが、今年の干支「卯」を祀った神社は、三輪神社があります。
この三輪神社の元が大神神社です。
大神神社には神殿がない
「大神」と書いて「おおみわ」と読みます。書いて字のごとく、神様の中の大神様として尊ばれています。
ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が三輪山に鎮ることから、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝します。よって本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝します。
本殿がなく、原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。
本殿とは神様がいる場所です。拝殿とはその神様を拝むための場所をいいます。
普通、拝殿の奥には本殿があってそこに神様がいらっしゃいますが、大神神社のように「山」、その他「岩」、「湖」等の自然物そのものを御神体とする神社には本殿がありません。
大神神社の拝殿です。この奥に三ツ鳥居があります。
なにも勉強せずにお詣りしたおっさんは、神殿がないこと、奥にある三ツ鳥居を見ようともせず、心を込めてはいますが、何も知らずにパンパンとお詣りしてきたことを後悔しています。
少しは勉強して行くとご利益もあると思いますし、なにより、楽しいと思います。皆さんも是非、ちょっとだけ大神神社のホームページ見てから行きましょう。下記にリンクしておきます。
お詣りの方法と、建物の説明、鳥居の位置等、よく読んでから行くと、一層のご利益が得られるでしょう。
うさぎと縁が深い
大神神社は、例祭である「大神祭」を崇神天皇が卯の日に始めたことから、卯の日を大事にして、現在でも毎月「卯の日祭」が執り行われています。こんなことがきっかけで、うさぎと縁の深い神社としても知られてるようになりました。「卯年(うさぎどし)」の2023年は多くの参拝者が訪れることが予想されます。
「なでうさぎ」を撫でてきました。これが参拝の目的でした、、、、、
「なでうさぎ」は、なでるとからだの痛いところを癒してくれたり願いを叶えてくれるご利益があると言われています。
拝殿向かって右側、向拝に設置されてる「大絵馬」です。怖い顔してますが、、、、、
毎年恒例の正月のシンボルです。幅約4メートルもあります。
一の鳥居、二の鳥居、そして三ツ鳥居
大神神社境内の地図です。
地図をみてみますと「現在地」のすぐ奥に、二の鳥居があります。
この地図をみて、おっさんはアホなので、「二の鳥居か、ってことは来る時に見た大鳥居が一の鳥居なんだな。で、拝殿の奥には三ツ鳥居、一、二、三、だな。鳥居だからくぐらないとな」と偉そうに思って二の鳥居をくぐりました。
で、帰ってきて大神神社のホームページと、この地図をみて、「あれ?大鳥居は一の鳥居ではないぞ、一の鳥居は大鳥居の近くだが、違う場所にある。で、三ツ鳥居のことなんて何も気にせず、見てもいない」とほほ、、、、、
鳥居もくぐらず、ご利益なさそうで、、、、、、
みなさんは、大神神社へお詣りする際には、まず、この地図を参考にして、一の鳥居を探し当ててくぐり、二の鳥居へ、そして拝殿奥に設けられた三ツ鳥居をしっかり確認してお詣りしましょう。
もちろん、拝殿から先には行けません。その奥は「禁足地」として神社の神職ですら足を踏み入れることのできない神聖な地となっています。
その禁足地と拝殿の間に、結界として設けられたのが、三ツ鳥居です。くぐれませんが、絶対確認しましょう。
見どころ
大神神社には見どころもたくさんあります。一部ですが、おっさんが気付いたところだけご紹介します。
大鳥居
大神神社への入り口に大鳥居があります。ほんと大きいです。おっさんはこの大鳥居を「一の鳥居」と思い込んでいました。
大鳥居をくぐると、駐車場があります。
ほんと大きいです。日本一の大鳥居です。この大鳥居見るだけでも来た甲斐があったってもんです。
高さ32、2メートル、柱間23メートル、材質は耐候性鋼板。耐久年数1,300年と言われているそうです。おっさんも生きてません。
仲見世
仲見世って言っていいんでしょうか、、、、、
大鳥居をくぐって駐車場(第1から第4まで)に駐車して二の鳥居までの間に、たくさんのお店があります。屋台もでてました。賑やかです。
二の鳥居と大門松
二の鳥居をくぐると参道っぽい感じです。
何度も言いますが、一の鳥居もくぐってきましょう。あはは
二の鳥居
大門松
お正月ならではの大門松です。これまた立派です。こんな立派な門松、終ぞや見たことがありません。
高さ5メートルはあります。
参道
二の鳥居をくぐってから拝殿に至るまでの間にもいろいろとお参りしたり、見ごたえのある場所が沢山ありました。おっさんが気付いたところだけですが紹介します。
手水所
参道入るとすぐに「手水所」があります。ずーーーっと長く伸びています。ひしゃくはありません。コロナの影響です。
左の写真はお詣りする前にある手水所です。こんな感じでどの手水所にもひしゃくがありませんでした。ちょっと、興ざめですね。でもコロナ感染防止対策なので理解します。
祓戸社
祓戸神社です。
体と心を祓い清めてくださる神様がいる神社です。神社に参拝の時は先ずここにお詣りをします。
夫婦岩
少し進むと夫婦岩があります。
写真奥にちょっと見えるのが夫婦岩です。
夫婦岩と言えば、三重県伊勢市二見町にある大きな夫婦岩を思います。が、ここの夫婦岩も、縁結び・夫婦円満のご利益があるそうです。
三輪の神と人間の女性の恋物語を伝える二つの岩が夫婦のように寄り添う。縁結び・夫婦円満のご利益がある。
大神神社
とあります。縁結び・夫婦円満のご利益があります。
しっかりお詣りしました。
日本の神道は多神教で、八百万の神と言われるように万物に神が宿ります。岩にも神が宿ります。岩に対する信仰を「磐座(いわくら)」と言うこともあるようです。(諸説あるようですが、、、、)
志るしの杉(しるしのすぎ)
三輪の大神があらわれた杉です。神様が座っていた杉です。
写真ではわかりませんが、根本だけです。「三輪七本杉」の一つです。って、七本杉ってどれなのかよくわかっていません。
大注連縄
この縄をくぐると、拝殿です。
最大長さ8メートル、重さ400キログラムの「大注連縄」、大阪の岸和田から運ばれてくるそうです。
巳の神杉
拝殿右手にあります「巳の神杉」です。
三輪大神の化身である白蛇が棲んでいるそうです。写真では分かりにくいですが、写真右端に映っているお供え物は、蛇の大好物「卵」です。参拝者によってお供えされています。
大神神社では、卵がそこらかしこにお供えしてありました。所以はこの巳の神杉にあるようです。
参道のお店には、お供え用の卵も売ってました。お詣り前に参道で卵買って、しったか顔でお供えするのもいいかも、、、、
拝殿でお詣りを済ませ、向っ左手に進むと冒頭に書きました「なでうさぎ」です。
祈祷殿
拝殿左下側に「祈祷殿」があります
祈祷殿では、日々の祈祷、結婚式等が行われます。奥にすぎ玉がありました。立派です。「しるしのすぎ玉」と名前がありました。
久すり道
祈祷殿でお詣りをすませ、近くにある御朱印所で御朱印をいただき、順路に従ってさらに進むと、
「久すり道」です。
この久すり道は、新しくできた参道だそうです。狭井神社への参道で薬にまつわる神様がいるようです。薬木・薬草も植えられているようです。
磐座(いわくら)神社
狭井神社までの参道にある磐座神社です。
左写真の奥に見える格子のようなものの中にある「岩」が神様です。社殿はないようです。薬の神様が祀られています。
医薬の神様
植えられているのは、薬木、薬草のようです。大神神社では平成の大造営が行われ、久すり道ができたようですが、その時に奉納された薬木、薬草のようです。
三輪山登拝口
神体の三輪山への登山口です。狭井神社で300円を支払って申込すると、入山できます。
しかし、おっさんが大神神社を参拝したときには、コロナで中止となっていました。
市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)
九州の宗像の神様、市杵島姫命が祀られています。海の神、水の神のようです。
「鎮女池」とあります。女性がお詣りするといいことありそうですね。厳かな雰囲気でした。
狭井神社
三輪の神様の荒魂(あらみたま)をまつる神社です。病気平癒の神様です。
狭井神社をお詣りするときの唱え言葉が大神神社のホームページをにあります。是非、ホームページで勉強してからお詣りすると良いかと、、、、
狭井神社の拝殿の横には「薬井戸」があります。ここも忘れずにお詣りしましょう。
万病に効く薬水が湧き出るそうです、、、「ご神水」として水を汲みに来る人もいます。
薬井戸の横にありました。この神水が薬井戸の水と思いますが、、、、、頂戴したしました、、、、
阪口茶屋
大神神社がある奈良県桜井市三輪は「三輪素麺」が有名です。なめらかで腰のある素麺です。
麺と神社の関係では、「出雲そば」、「讃岐うどん」があります。出雲そばは出雲大社、讃岐うどんは金毘羅山ですね。
大神神社に向かう途中の道中でも、三輪素麺の製造工場をいくつか見かけました。大神神社周辺には三輪素麺を食べさせてくれるお店が沢山あります。
仲見世にもお店はありましたが、大神神社の境内で、狭井神社までの参道(久すり道)の途中に、2軒のお店がありました。
阪口茶屋です。
神社の境内にあって落ち着いた感じのお店です。
当然、奈良県の郷土料理であります「にゅうめん」をいただきました。
左は「にゅうめんセット」セットはいなり、にゅうめんはきつねです。真ん中は「にゅうめん玉子」の単品です。
あげ、あげ、にしました。初詣なので、アゲアゲな気分で今年はアゲアゲになりますようにと願って、、、、、
メニューは他にも外の看板とか、店内の貼り紙にありました。お店に入ってからいろいろ悩めばいいとおもいます。のんびり食べることが出来ました。
この時期、あたたかいにゅめんはほんと温まります。おっさん、細麺が好きなので美味しかったです。ラーメンも細麺が好きです。
奈良県は「手延べそうめん」も大和地方では有名です。これは冷たいですね。にゅうめんはあたたかい素麺です。「入麺」とか「煮麺」と書くそうです。
店内は神社境内にあるということもあって、落ち着いた雰囲気でした。おっさん好みです。
名前のない茶屋
境内にはもう一軒(阪口茶屋から少し進んだところです)ありました。
こちらも落ち着いたいい感じのお店でした。店名がわかりませんでした。
名物「みむろ」
奈良県のもう一つの名物「みむろ」です。
もなかです。でもただの最中じゃないです。
名物と言われるだけあってそこらへんの最中とは別物です。
宮内庁御用達です。賞味期限は製造から一週間。
薄皮で、あんこも絶品。皮が口の中でへばりついたりしません。
大小二種類ありますが、なんといっても小さいほうがお勧めです。皮が小さいほうか薄いです。
小1個120円 大1個240円です。何個買っても一つの値段は変わりません。
大鳥居の直近にお店あります。お勧めです。
高級最中ですので、大切な方、上司などへのお土産、おもたせとしても最適です。
名物「みむろ」は、もちろん商品名です。白玉屋というお店で売ってます。このお店、「みむろ」以外は何もありません。
170年以上の歴史があって、その製法は 一子相伝七代にわたって承けつがれているそうです。
一子相伝と言えば、北斗神拳のようですね。
この最中に「みむろ」と命づけましたのは、「みむろ」という名前は、大神神社の御神体山 三(み)諸(むろ)山に由来するそうです。
名物「みむろ」を販売している白玉屋のホームページを下記にリンクしておきます。
アクセス
大神神社へはマイカーで行きました。駐車場も十分でした。
電車ですと、JRの桜井駅(万葉まほろば線)が直近です。「万葉まほろば線」なんてロマンティックですね。
まとめ
卯年なので、うさぎに所縁のある神社ということで初詣にいってきました。
車で二時間半程度の移動でしたが、途中渋滞もなく、1月初旬でありながら込み合ってはおらず、駐車場も待つことなく入れました。
車で行くことをお勧めしますが、呑み助は公共交通機関がいいですね。
日本には数多くの神社があって大小さまざま、また御神体や所縁も様々です。ただお参りに行くだけでは、どこに行こうか、何をお願いしようかと迷ってしまいます。そんな中、干支にちなんだ神社を探してお詣りするのも、目的ができていいものだと感じました。
また、神社のある地域のお土産、名物を物色するのも楽しいです。今回は奈良県の大神神社へ初詣の様子を記事にしました。
奈良県の名物、「にゅうめん」を味わって、大神神社のお土産「みむろ」もまた格別でした。
皆さんも是非、卯年中にお詣りできればと思います。皆様にご利益がありますように。
ちょっと寄り道
帰りに「春日大社」へお詣りし、鹿公園でしかと戯れてきました。
大神神社から北方に来るまで40分くらいです。
写真は、鹿公園の鹿と春日若宮社です。当然、春日大社もお詣りしてきましたが、厳かすぎて写真撮り忘れました、、、、、、
鹿、かわいいですね。「こんにちわ」っと会釈すると、会釈し返してきます。一度だけに限りますが、、、みなさんも是非お試しください。
ちなにみ今年の本厄、男性は平成11年、昭和57年、昭和38年生まれ、
女性は、平成17年、平成3年、昭和62年、昭和38年生まれの方々です。
とくに本厄の方、お詣りの参考となれば幸いです。
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